税理士試験の勉強を始めてから、4月は大好きな月になりました。
職場の繁忙期を乗り越え、ようやく勉強することができるようになるのが3月後半で、徐々に勉強する感覚を取り戻し、4月になって一気に自分のレベルが上がるのを実感できるからです。
4月は私にとってまさに「覚醒」の季節でした。
覚醒を初めて体験したのは、税理士試験挑戦1年目の簿記論でした。
繁忙期明け(3月中旬)までは簿記論特有の難しさに跳ね返され、答練でも下位を彷徨い、日商簿記1級を(ほぼ)独学で合格したプライドと自信は粉々になっていました(笑)。
「1級より簿記論の方が簡単なはずなのに、どうして?どうして?」
と舐めていた簿記論に手も足も出ずにパニックになっていましたが、最終的には、
「答練の結果が悪いのは繁忙期で勉強できないからだ!」
「繁忙期が明ければハンデは無くなるから一気に逆転できる!」
と根拠のない自信を頼りに開き直りました(笑)。
税理士試験に挑戦して初の繁忙期ということもあり、勉強できない焦りとストレスでイライラMaxでしたが、繁忙期明けにそのネガティブが一気に爆発し、約1ヶ月であっという間に上級クラスの上位10%に到達しました。
繁忙期明けのこの異常なレベルアップは、まさに「覚醒」でした。
詳細は↓に書いたとおりですが、この時の自分の成長具合は今思い出しても爽快です(笑)。
約1ヶ月で上級クラスの下位30%から上位10%へレベルアップするという覚醒を初年度に経験できたことは非常に大きかったです。
- 繁忙期は無理に勉強しなくて良い
- そもそも繁忙期は勉強できない
- 繁忙期明けから一気に覚醒できる
- 繁忙期明けから自分の税理士試験は始まる
というセオリーが1年目の成功で固まったので、2年目からは「繁忙期明けの覚醒を楽しもう」ぐらいのスタンスで繁忙期を穏やかな気持ちで過ごすことができました。
この覚醒は5科目それぞれ来るタイミングが異なりましたが、どの科目でも必ず来てくれました。
これはやはり12月~3月まで満足に勉強できない足枷がもたらすものであり、フルタイムで働きながらの受験生だけの特権だと勝手に思っています(笑)。
フルタイムで働きながら税理士試験に合格するのはメチャクチャ大変です。
満足に勉強できない時期もあり受験専念者を羨ましく思うこともありました。
しかし「この覚醒を楽しめるのは大きなハンデを背負っている受験生だけの特権だ」と思うようになると、「それも悪くないな」と少しポジティブになれました。
フルタイムで働きながら税理士試験に挑戦している方は繁忙期明けからが本当のスタートです。
繁忙期までの自分の成績や周りとの差なんて気にするだけ時間の無駄です。
ここから先は伸びしろしかないので、勉強できなったストレスを爆発させ、一気にレベルアップするだけです。