ペラペラの知識で挑んだ、私にとって最初の日商簿記1級本試験(第140回)を振り返ります。
日商簿記1級本試験について
まず、日商簿記1級の本試験がどのようなものか、ざっくりと。
100人中10人しか受からない
1級の合格率は毎回ほぼ10%以下。つまり100人中10人合格するかしないかの試験です。
しかも税理士試験と同じく相対評価の為、受験する回の試験難易度はあまり関係ありません。
2級は絶対評価の為、簡単な回に受験すると合格しやすいですが、1級はそんな運ゲーでは無いということです。
試験時間は3時間、しかも足切りあり
1級は「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」という4つの科目で構成されており、商業簿記と会計学、工業簿記と原価計算がセットで、試験時間はそれぞれ90分(合計3時間)です。
また上記4科目の内1つでも40%以上の得点が無いと、不合格になってしまいます。
検定試験なのに3時間のボリューム+足切り制度を採用している鬼畜仕様です。
公認会計士受験生が腕試しに受験?
受験当時は知らなかったのですが、どうやら公認会計士受験生が腕試しの為に1級を受験しているようです。
予備校が合格実績欲しさに受験を促しているとか。純粋な1級受験生からしたらとんでもない話です(笑)。
1級を独学で合格するのが難しいと言われるのは純粋な難易度だけでなく、このような要因もあるそうです。
机が小さすぎる問題
約8年前のため、当時の記憶はほとんどありませんが、印象に残った出来事をひとつ。
本試験会場は神奈川県内の高校でしたが、教室に入るとまさかの光景。
誰もが学生時代に使っていたであろう王道の机でした。
まさか簿記の試験会場でこいつに出会うとは…。
「なんでこんなに机が小さいんですか?嫌がらせですか?」
「電卓置くスペースが無いんですけど」
問題用紙はA3で解答用紙と電卓を置くスペースも確保しないといけない為、簿記の試験において机の大きさはメチャクチャ重要です。
この机を見た時点で半分戦意喪失しました。
ただし、この劣悪な試験環境を経験したことが、次回以降の試験に生かされます。
59点で不合格、そして次の本試験へ
本試験から約1ヶ月半後、結果は当然不合格、59点でした。
1級は70点で合格なので論外ですね。
2級に合格した時に「ワシ簿記の才能あるわ!1級もいけるわ!」って勘違いして独学を選んだ結果がこれ。
簿記の才能はどこに行った?(笑)。
ただし、工業簿記と原価計算はそこそこ点数が取れていたので、商業簿記と会計学をどうにかすれば合格圏内に届くかな?という感触はありました。
何としても1級の合格が必要だったので、次回の11月の第141回本試験に向けて、苦手分野である商業簿記と会計学を中心に勉強を進めていくことになります。
つづく